南正雀まるっと。は、2019年6月に吹田市の「ふれあい交流サロン事業」の補助金を受けて開始した多世代交流サロンです。

団体がある南正雀は、吹田市の南西端に位置していることから、市の中央に集まる行政サービスにアクセスしづらかったり、吹田市の6ブロックで一番高齢化率が高い地域（29.8％）です。ただ、喫茶店やコミュニティサロンなど人が集う場が少ないという状況、自治会離れが進み地域住民同士のつながりの希薄化などが見られ、そのために生活などに不安を感じている高齢者が多い現状です。

これらの地域課題解決に向けて気軽な地域の集いの場として、活動を開始しました。週3回開催で、現在の利用者は1日平均30名ほど、9割5分は高齢の方。スマホ・健康・趣味の講座や介護予防体操を定期的に実施、100円で飲み物を提供することで、高齢者がフラッときて、たわいもないおしゃべりができる場となり、仲良くなった地域の仲間同士でのつながりも生まれています。また、フードパントリーの開催等を通して、子育て中の方など多様な世代の利用機会を生む工夫をしています。

令和4年度からは年に一度、「まるっとマルシェ」を地域会館や隣接の公園を会場に開催。地域のお店や会社、地域包括支援センターや福祉事業所などの協力も得て多世代が楽しめる地域活性化イベントを続けています。令和6年度は、近隣の大規模な学校施設の協力があり、3000人～4000人が来場する規模で実施予定です。これまでは、団体自身で企画・運営をしてきましたが、地域の協力者も増え、開催規模が大きくなる上で、今まで以上にしっかりとした準備が必要と考えています。

そこで、プロジェクトでは、「まるっとマルシェ」の準備段階で必要なタスクを洗い出したり、他の地域イベント実施団体にヒアリングをすることなどを通して、地域イベント開催に活用できるマニュアルづくりをしていきます。
イベントを通じて、地域住民が「ひと」や「まち」に関心を持って、地域のつながりづくりにつながる機会が生まれることを目指します。