見て知ろう となりのええまち

安心して暮らし続けるために、地域に根差した活動を支援

2025年12月26日

八尾市

地域の現状と課題

 

大阪府の東部に位置する八尾市は、都心へのアクセスの良さに加え、豊かな自然と深い歴史が共存する魅力あふれるまちです。古くから「河内音頭のふるさと」として知られ、毎年9月の八尾河内音頭まつりでは、伝統的な文化が継承されるとともに、世代を超えた市民の交流を通じて地域コミュニティの絆を深める場となっています。
市では長年にわたり、小学校区を単位とした住民自治とまちづくりが進められてきましたが、市の特徴的な動きとして、令和3年には「健康まちづくり科学センター」が開設され、健康寿命の延伸と、一人ひとりの健康をみんなで支え守る「健康まちづくり」を推進するための拠点となっています。

一方で、八尾市においても、自治会加入率の低下や高齢化による地域福祉活動の担い手不足といった課題に直面しています。また、新型コロナウイルスの影響で、隣近所での交流機会の減少や、身体能力の低下による地域活動への参加減少を招きました。
このような複合的な課題を解決するため、市の各地区では創意工夫を凝らし、地域活動への参加を促す取り組みや、
若者世代へ地域活動を知ってもらうための情報発信にも取り組んでいます。

「大阪ええまち調査隊」にも令和5年度・6年度に参加し、地域のデータを元に地域課題の見える化を行いました。
令和5年度にワークショップで結果の説明をした取り組みを機に、令和69月には八尾第二地区で、
誰もが気軽に立ち寄れる「ゆるりカフェ」というサロンが立ち上がりました。
さらに令和6年度の取り組みでは、「居場所が少ない」と感じる市民が多いことがデータ分析からも明確になり、
これを受け、市内の新しい活動拠点の立ち上げや、居場所づくりの話し合いが進んでいます。具体的なデータをもとに住みよい地域への関心を寄せ合う住民が集い、多様な地域活動やつながりづくりが動き始めています。

地域づくりを通じて目指す姿

つながり、かがやき、しあわせつづく、成長都市八尾

八尾市では「八尾市第6次総合計画」において、市民と行政が力を合わせる「共創と共生の地域づくり」をまちづくりの重要な柱としています。地域活動の基礎となる校区まちづくり協議会を中心に、多様な主体が課題解決や魅力創出に取り組む活動を支援・促進する体制を強化しています。
これは、「つながりを創り育て自分らしさを大切にしあう」こと、そして「みんなの力でともにつくる持続可能なまち」という目標を具体化する取り組みです。

この取り組みを通し、八尾市は誰もが夢を持ち、みんなで支え合う福祉のまちの実現を目指しています。
いくつになっても地域住民の方々が自分らしくいきいきと暮らせるよう、また、ちょっとした困りごとを地域で解決できるように支援を進めます。
その実現のため、住民の声を直接聞く活動や、地域の資源把握、情報発信、さらには地域包括支援センターや地区福祉委員会をはじめとする地域団体・関係機関との重層的な連携を強化していきます。

地域づくりを支えるコーディネーターたち

八尾市の生活支援コーディネーター(SC)体制

八尾市では、生活支援体制整備事業を社会福祉協議会が受託し、第1層生活支援コーディネーターと第2層生活支援コーディネーターを配置しています。

[1] 市全域・広域の調整役(第1層機能)
市全域を対象に、多様な主体が参画する「生活支援・介護予防サービス協議会」を設置し、サービス提供主体間の情報共有や連携を図っています。これにより、市全体の資源把握や広域的なネットワーク構築の調整役を担っています。

[2] 地域活動の推進役(第2層機能)
地区福祉委員会を軸に地域の困りごとの把握に努めています。新たな生活支援活動(サービス)や居場所の立ち上げ支援、担い手の養成を推進しています。地域資源を分かりやすく示す「やお地域資源MAP(地域活動編)」の作成・活用も進め、地域のニーズと活動のマッチングを行っています。
https://yaosyakyo.or.jp/tiikisigenmap/

八尾市は、この体制を通じて市民の「しあわせ」につながる「共創と共生の地域づくり」を重層的に進めています。

行政と生活支援コーディネーターによる重点的な取組

八尾市では行政と生活支援コーディネーターが地域住民や関係機関と協働して以下の活動を重点的に行っています。

[1] 地区ワークショップの開催
令和6年度より、第二層協議体の本格的な立ち上げに向けた地区ワークショップを開催しています。ワークショップでは、地区の課題や「こんなことができたらいい」といったアイデアを住民と共に検討し、具体的な取り組みへとつなげています。すでに、この活動を機に居場所づくり(八尾第二地区「ゆるりカフェ」)やひとり暮らし高齢者の孤立防止を目的とした見守り活動(高砂地区)がスタートしました。今後も新たな地区でワークショップを開催し、現場の声を聞きながら活動を拡大していく予定です。

[2] 人材発掘、担い手づくりに向けた講座の開催
これから地域活動を始めてみたいと考えている方を対象に、新たな仲間づくりや介護予防、社会参加促進に向けた講座を開催しています。企業などとも連携しながら、高齢者が楽しみながら社会参加できるプログラムを企画しました。令和6年度からは講座修了者を対象としたOB交流会も実施し、参加者同士の情報交換と継続的な交流の機会を創出しています。

[3] 社会資源の把握、情報発信
生活支援コーディネーターが中心となり、地域資源マップを作成・活用しています。小学校区ごとに、サロン等の居場所となる地域資源をまとめ、ウェブサイトで公開することで、住民の活動への参加を促し、地域の活動とニーズのマッチングに役立てています。

行政による支援施策

八尾市では、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるため行政主導で下記の取組みを行なっています。

① 自主活動支援
地域で介護予防に取り組んでいる団体・グループを対象に、講師を派遣し自主活動の支援を行っています。「わかわかごぼうトレーニング」「ノルディックウォーキング」「河内音頭健康体操」の3つのメニューから選択することができます。

② 総合事業住民主体の通所型サービス
総合事業の通所型Bのサービスとして、地域の身近な住民主体の団体が運営する街かどデイハウスへ補助金を交付しています。

③ 地域介護予防教室
地域の高齢者の身近な相談窓口である地域包括支援センターにおいて、月に1~2回介護予防教室を行っています。体操やゲーム、健康に関する講座など、毎回様々なテーマを設定し実施しています。

 

DATA(令和7年度末)

総人口 258,285人
高齢者人口 73,253人
高齢化率 28.4%
要介護認定率 25.9%
通いの場の状況 112か所
生活支援の状況 指定相当サービス
訪問型サービス(基準緩和・シルバー人材センター)
通所型サービス(街かどデイハウス・短期集中)
移動支援の状況 市内7地域で予約制の乗り合い
タクシーを運行

 

地域づくりの輪を広げるために

⚫︎ 高齢者ふれあいサロン
高齢者などの地域住民が自由に参加し、相互交流や情報交換、介護予防につながる活動ができる地域に開かれた集いの場です。市内には、住民団体や事業所などが実施するさまざまな高齢者ふれあいサロンがありますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
https://www.city.yao.osaka.jp/kenkou_fukushi/koureisha_hukushi/1013517/1007936/1013039.html

⚫︎ シルバーリーダー養成講座
「地域の役に立ちたい」「新しいことに挑戦してみたい」「自分の成長につなげたい」そんな想いをお持ちの方に向けて、65歳以上の方を対象に 「シルバーリーダー養成講座」 を開講しています。
https://www.city.yao.osaka.jp/kenkou_fukushi/koureisha_hukushi/1007883/1007893/1007894.html

⚫︎ 介護予防サポーター
高齢者自身がボランティア活動を通して社会活動に参加することにより更なる介護予防を推進し、より生き生きとした地域社会を作るため介護予防サポーター登録の募集を行っています。
https://www.city.yao.osaka.jp/kenkou_fukushi/koureisha_hukushi/1007883/1007899.html

連絡先
連絡先

八尾市 健康福祉部 高齢介護課 地域支援室
072-924-3837

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