大阪ええまち調査隊

大阪府内の市町村がそれぞれ取得している独自の調査データと、
国勢調査などのオープンデータをもとに小学校区や中学校区等の地域別に分析。
分析結果をもとに「これからのええまちづくり」に向けた
地域づくりを担う関係者との話し合いや活動の展開につなげることを目指します。

太子町

高齢化する地域に備えて取り組んできた活動のこれまでと、これからを考えるためのデータ分析

完了

チャレンジ内容

「大阪ええまち調査隊」では、府内の市町村を対象に、地域単位(町会・小学校区・中学校区…など)で、地域の過去・現在・未来の人口構成や既存の調査(高齢者実態調査、健康意識調査…)の結果データを分析し、「これからのええまちづくり」に向けた地域ごとのポイントを掘り下げます。

太子町は、人口1.3万人弱(世帯数=約5,600世帯)、高齢化率は約30.7%(令和5年時点)、大阪府の南東部の南河内地域に位置する総面積14.17k㎡の町です。金剛・生駒紀泉国定公園を境に奈良県に接しており、万葉集にも詠まれた「二上山」や「聖徳太子御廟」など、豊かな自然と歴史遺産をもっています。

太子町では、だれもが住み慣れたまちで自分らしく暮らせる地域づくりのため、平成29年4月に第一層協議体「SASAE愛太子(ささえあいたいし)」を設立しました。協議体の立ち上げまでに37の町内会を対象に勉強会を開催し、約700名の住民が参加しました。協議体の参加者は意欲のある住民と第1層生活支援コーディネーター、行政担当、社会福祉協議会、地域包括支援センター等によって構成されています。住民は出入りが自由なのが特徴で、20代から80代まで多様な世代が参加しています。
協議体では、優先的に取り組んでいく生活課題として「移動・外出」、「集いの場づくり」、「買い物支援」、「町会・自治会の活性化」という4つのテーマが設定されており、具体的な検討課題が出てきたら「円卓会議」と呼ばれる有志チームが編成されます。円卓会議ではこれまでに「訪問サービスD立ち上げ」「SNS活用」「公用車貸し出し」等を実現してきました。協議体では2〜3ヶ月に1回程度のペースで集まって話し合いをしていましたが、コロナ禍により協議体活動がほぼ停滞してしまい、令和5年度の開催は1回でした。今後、協議体の再始動に向けて、これまでの取組を振り返り、住民との対話を通じて地域が必要とするよりよい活動につなげていきたいと考えています。

大阪ええまち調査隊では、太子町の地域ごとの人口動向や高齢化率などの実態と今後の予測を分析するとともに、4つのテーマに沿った、まちに暮らす人の意識の変化を捉えることで、これまでの取組の効果を確認します。また調査結果は今後、協議体や住民向け勉強会の場で活用し、新たに地域づくりに参画する人を増やしていくことを目指します。

100%

チャレンジの進捗

2024/09/28更新

2024/07/01

チームメンバーの初顔合わせのミーティングを実施しました!
参加者同士の自己紹介から始まり、調査隊の全体像や、太子町の現状やこれまでの取組などの共有を実施。
写真は、ミーティング後にみんなで太子町のゆるキャラ「たいしくん」ポーズでパシャリ。
手に持ってるのは「笏(しゃく)」の代わりにそれぞれの手元にあった細長いものでした。

2024/07/11

ええまち調査隊に参加の茨木市、八尾市、太子町それぞれの行政職員、生活支援コーディネーター、各自治体を支援するチームのみなさんが一堂に集まるオリエンテーションを実施。
全体で進め方を確認したのちに、ブレイクアウトルームで各自治体の部屋に分かれて、調査隊のゴールに向けてヒアリングや質疑応答を進めました。

2024/07/26

協議体(SASAE愛太子)に参加しました。
参加者は、サロン活動団体、移動支援団体、特別養護老人ホーム、障がい者の就労継続支援事業所、お寺の住職、農家、キムチ屋など多様な方々。
地域でそれぞれが取り組んでいること(自慢)や、困りごとの共有などから今後の取組を検討される話し合いを体感することができました。

2024/08/26

中間報告ミーティングを実施しました。
国勢調査データを用いた太子町のこれまで20年とこれから20年の人口動態や世帯構造の変化についての分析結果や、
介護予防・日常生活圏域ニーズ調査と在宅介護実体調査に関して「移動・外出」「買い物支援」「集いの場づくり」「町会・自治会の活性化」という4つの視点で、2017年と2023年との経年比較を行い、太子町のこれまでの取組について成果が出ているのかどうか、という点の分析結果を共有しました。
「地域差の傾向が見えた」「考察の視点が興味深い」「成果が数字に表れていることがわかった」などのコメントや、太子町での今後の取り組みにヒントもあった様子でした。

2024/09/26

中間報告内容から追加で調査希望があった点について、調査分析結果を共有し、意見交換を行いました。

2024/09/28

今期参加したええまち調査隊3チームが大阪市内に集合し、合同での成果共有を実施。
その後、太子町の行政職員、生活支援コーディネーターと、支援チームの全員で、今回調査したデータ分析結果をもとに、どのように地域に共有して地域づくりに活かしていくのか、そのためのアクションを検討するワークショップを行い、短い時間の中でも25枚の付箋にアイデアが出てきました。これから取り組みの方向性を確認できた時間となりました。