大阪ええまち調査隊

大阪府内の市町村がそれぞれ取得している独自の調査データと、
国勢調査などのオープンデータをもとに小学校区や中学校区等の地域別に分析。
分析結果をもとに「これからのええまちづくり」に向けた
地域づくりを担う関係者との話し合いや活動の展開につなげることを目指します。

八尾市

これからの「わがまち」を考える対話に向けて 地区別にデータ分析をしよう

完了

チャレンジ内容

「大阪ええまち調査隊」では、府内の市町村を対象に、地域単位(町会・小学校区・中学校区…など)で、地域の過去・現在・未来の人口構成や既存の調査(高齢者実態調査、健康意識調査…)の結果データを分析し、「これからのええまちづくり」に向けた地域ごとの特徴を掘り下げます。

八尾市は、人口26万人余(世帯数=約12.7万世帯)、高齢化率は約28.3%(令和5年3月末時点)の、中河内地域の中核市です。市内南部には八尾空港があり、西部は平野ですが東部は急峻な生駒山系で奈良県とも接しています。
市では、これまでにも小学校区を単位に住民自治・まちづくりが進められてきました。
(各地区にある主な住民自治の組織=「地区自治振興委員会」「地区福祉委員会」「校区まちづくり協議会」:いずれも概ね小学校区単位)

今回のプロジェクトでは、市内全小学校区のうち「5つ」の小学校区を対象に、まちに暮らす人の今後の状況とその変化の具合(人口動向・高齢化率など)、地区ごとの「社会参加」と「健康(づくり)」への意識・行動・関心の傾向、今ある地域の居場所の実態も見比べて、わがまちの「活動・居場所のありかた」について、地区/八尾市全体でデータを分析し、内容をまとめます。(八尾市全体と比較しての傾向なども示します。)

今後、地区別のデータをもとに、わがまちのこれから(高齢者が住み慣れた地域で生き生きと暮らし続けるにあたって地域で支える取組等)を考える対話の場に用いられる予定です。
これから新たにまちに関わる方とも手を取り合うためにも、これまでのまちづくりの道のりに加え、地区の現状とこれからを見つめ、地域特性や住む人たちの関心を明らかにして、これからの地域の居場所や活動づくりなどやってみたいことに挑戦できるまちづくりにつなげていきます。

100%

チャレンジの進捗

2023/10/01更新

2023/07/25

オリエンテーションを実施しました。
既存の国勢調査や市が実施した調査をもとに、地区(小学校区)別の分析を進めていきます。
分析=数字だけの話にならないよう、よい仮説を持って臨めるよう、ミニ講座では、地区別分析の数字を使って現状とこれからを見つめるためのポイントについて、お話もお聞きしました。
普段のプロボノでの支援とは異なる、少し新しいプログラムですが、前向きな気持ちでスタートが切れました。

2023/07/30

キックオフミーティングを実施しました。対面で3名、オンラインから1名が参加し、オリエンテーションの振り返りと、成果物のイメージや今回の分析の目的、進め方について話し合いました。
ワーク①に必要な国勢調査からのデータの抽出について、動画を見て練習として操作を進めていたメンバーから、画面で確認しながらおさらいをしました。
また、基本情報シートを改めて確認し、今回の分析でのポイントとなるキーワードについても全員で再確認しました。
ここからは、支援先へのヒアリングを8月中旬以降に行うことに向けて、人口動態の地区別分析のワーク①と、ワーク②に向けた調査項目の抽出など、役割分担しながら進めて行きます。

2023/08/14

チームミーティングをしました。
人口動態のデータ分析を進めたメンバーから、抽出した数字の確認や、疑問点などを確認し、データ抽出メンバー間での認識を合わせました。

2023/08/21

八尾市に3名のプロボノワーカーで訪問しました。小学校区別の人口動態の分析についてモデル的に数値を抽出したエクセル画面を見ながら、導かれた数字と実態とが異なっていないか、を確認しました。
数字と実態とはズレはなく、他エリアについても同様のやり方で数字を出し行けば良さそうと目途が付きました。
また、高齢者実態調査を中学校区別に読み込んだ際の気づき(平均との離れ具合などから地域の傾向を見る)のとらえ方を確認しました。
各地域別に分析を進めていけそう、と目線をそろえることができました。
加えて、「まちづくり科学センター」がまとめた各小学校区の資料(あなたのまちの健康診断)を追加で資料提供いただき、地区別の分析を深めていきます。

2023/08/27

チームミーティングを実施しました。
各地区の人口動態などの数値と、高齢者実態調査を八尾市全体平均/地区別で比べた結果を見ながら、地区ごとの傾向で言えることは何か?を確認しました。
地区に分けつつも、男女別でも違いがあるのか?など新たな視点での分析も必要そうです。
傾向が地区別にみられるよう、地区別カルテの作成に向けて進めていきます。

2023/09/13

オンラインにて、八尾市さんとチームメンバーとのミーティングを行いました。
前回のヒアリングで確認した形式に合わせて、各地区の人口動態・調査分析データを整理しました。
また調査分析では、「地域活動への関心・参加」・「暮らし・健康の不安」に関連する調査項目を八尾市平均の数値を比較して得点化し、2軸でプロットして地区の特徴と言えることがありそうか、検討を進めました。
今回の分析内容に加え、さらに知りたい・比較を見たいことがあれば、追加で検討することになりました。

2023/09/14

提案の内容に加えて、4点追加で見てみたい項目について返答がありました。
チームで追加の分析を進めていきます。

2023/09/15

オンラインでチームミーティングを実施しました。
追加の項目について、役割分担をして成果報告会に向けた資料作成を進めています。

2023/10/01

大阪ええまち調査隊として取り組んだ2チーム合同の成果共有会を行いました。
冒頭の講師からのプチ講座では、データの活用の際には「誰のために、誰が動くのか」を意識してという点、またそれに際して「どの事実」を取り上げるかの選定をしっかり行う事、など、ストーリー作りで欠かせないポイントを共有しました。
成果報告では、5つの小学校区の人口動態と高齢者意識調査をもとにした「コミュニティ参加意識」「暮らし・健康の意識」の2軸での各地の分析から見えたことをお伝えしました。
講師から「校区ごとの意識が、ペルソナ化して浮き彫りになる様子は興味深い。ぜひこの内容を普段から地域づくりを行っている人たちと共有して受け止めている印象とどう違うのか、新しい発見があるのか話をしてみると、対話が生まれるきっかけになるかも」と実践へのアドバイスもありました。

2023/10/01

成果物となる地域のデータを持って、これからの対話に向けた準備を進めることを、成果共有会でもお聞きしました。