自治会単位で取り組む生活支援・移動支援の事例「ほっとらいふ」 の取組みとは
2018年1月20日
富田林市不動ヶ丘町で、高齢者等の移送支援を含む生活全般の支援を行なっている「ほっとらいふ」さん。自治会の中で立ち上げたプロジェクトをどのように地域のニーズに応えるものに育ててきたのか代表理事の梅田寛章さんにお話しいただきました。
*この記事は、2017年11月28日開催、大阪ええまちプロジェクト第二回ブロック会議での事例紹介の内容をもとに作成しています。
富田林市不動ヶ丘町について
富田林市の人口は11万3173人、世帯数は5万726(平成29年9月30日時点)、南河内の中の1つの市です。名所としては寺内町というお寺を中心に出来た町が有名です。三大不動といわれる滝谷不動尊がありますし、PLの花火大会の日は富田林も賑わっています。
不動ヶ丘という町は高台の閑静な住宅地です。40年前くらいに作られたニュータウンの一つで、人口が626人、世帯数は277、高齢化率が45.7%です(平成29年9月30日時点)。大阪市や大阪府全国の高齢化率は27%程度であることと比べると、高齢化が進んでおり、不動ヶ丘は未成年者を除くと2人に1人が65歳以上という町です。
駅から町までは坂がありますが、歩いていけます。ただし、駅のまわりには大きな商業施設や病院といったものは無いので、車がなければ生活できません。車を2台持っている家庭も多いです。
見るからに山を切り拓いて作った住宅地で、袋小路のような場所でこじんまりした町、建ぺい率が50%なので緑が多いです。バスもタクシーも暴走族も来ない閑静な住宅地です。40年前に30〜35歳で、子どもが小学校に入る手前くらいで住み始めた方が多く、坂はありますが駅と家の間は徒歩で行き来できるという事でかなり集まってこられたのではないかと思います。若い方が一斉に集まってきたので当時の子ども会は100人以上。バス数台で一緒にキャンプに行ったりしていました。
自治会の中から立ち上がった「ほっとらいふ」
当初は100名いた子ども会も14名ほどになり、高齢化率が40%に近づく平成24年頃、当時、福祉委員会の委員長をしていた方が、徐々に高齢化する地域で病院や買い物への足や生活に不便をされている高齢者を地域でなんとかしなくてはいけないという思いで平成24年9月に自治会長だった私を指名して、平成25年の4月に自治会の中にプロジェクトチームを立ち上げました。メンバーは、自治会、福祉委員会、老人クラブのそれぞれ会長、副会長と私の7名でスタートしました。私は自治会長として主に調整業務をしていました。もともと大手の会社でシステム関連の仕事をして、人事をやり、総務経理などの事務畑の仕事も経験していたので、規約を作ったり、人を集めたりすることは向いていたんだと思います。
プロジェクトチームで、まずは町が今どんな状態にあるのかを知るために住民アンケートを実施しました。また、移送支援を始めるにあたって市の道路交通課に話をして連携をしたり、大阪ええまちプロジェクトでも先輩団体をされている「寝屋川あいの会」にも当時のプロジェクトメンバー3人がお伺いして町内で助け合いのシステムをつくる基礎を教えてもらうなど勉強を重ねました。そして平成26年3月、自治会内に「ほっとらいふ」を立ち上げました。
1つの町会だけなので規模は小さいですが、移送支援だけではなくて、住み慣れたこの町で暮らして行けるように、という事がテーマで多様な活動を進めています。
5年後を想像するアンケート ー見えてきた移動手段の必要性
アンケートでは、243世帯のうち、135世帯、216人から回答を得て、65歳以上を含む世帯が135世帯あることがわかりました。そのうち独居世帯が21世帯、65歳以上のみの世帯が4分の1の65世帯で、超高齢社会という状態でした。
アンケートにはできるだけ皆さん回答してもらえるように、まずどういった目的なのか、「移送支援の方法をイメージするためのアンケートです」といった説明の後にアンケートに回答してもらう流れにしています。また、何歳以上の方が何人いるのか集計するために「65歳以上の方はみんな回答してください」という項目を設けたり、外出の目的などの必要な情報を取得できるように工夫しました。
それに加えて将来のことを具体的にイメージしてもらうために、「今どういう方法で交通手段を使われていますか?」に加えて、「これから5年後どうなると思いますか?」といった質問を散りばめました。そうすることで、今はまだなんとか車を使えるが、5年後、車が使えなくなった時に、あの坂では移動は無理やな・・ということを考えられる機会になったのだろうと思います。
高齢化率45%を越えるとご主人を亡くされた女性も非常に多いです。その年代の奥さんの多くは専業主婦なので、運転免許を持っている方はほとんどおられなくて、ご主人が買い物にいったり病院に行ったりするのに車を出されていました。ところが、ご主人が亡くなった後には移動手段がなくなり、昔はそれほど難しくなかった坂が降りられなくなります。たとえ坂を降りることができても買い物ができる場所がない、買い物しようにも電車に乗って荷物を持って帰ろうと思ってもなかなか厳しい。このような移動の難しさを将来に向けてなんとかしなければ、という事で話が進んでいきました。
有識者と勉強会を重ね移送支援の仕組みを育てる
プロジェクト開始後の平成25年7月に富田林市道路交通課の主催で「これからの私たちの交通を考える」というシンポジウムが開かれ、出席しました。
シンポジウムでは近畿大学の名誉教授に講演して頂いて、公共交通を進めようという話題が中心だったのですが、不動ヶ丘では公共交通は役に立ちません。タクシーはたくさん来てくれますが高いです。その為、「私たちは公共交通が使えません」という話をし、声をあげて、公共交通以外の移送手段について問題提起をしたことで、平成25年の8月から「地域交通を考える勉強会」をスタートしてもらえることになりました。勉強会では住民の移動手段について、行政担当者や学識経験者、コンサルタントなどの方にも来て頂いて数回開催、富田林市交通会議などにも参加し、これらを通して「ほっとらいふ」が育っていきました。この機会は非常に大きな出来事でした。自分達だけでしようとすると前に進まないですけど、行政が入ってくれると非常に進みやすくなるのではないかと思います。市道路交通課の方は熱意のある方でした。
翌年の6月には「元気なまちづくりモデル事業」に採択され、移送支援用の軽自動車を4ヶ月程度、無償貸与いただくことができました。
富田林市の「元気なまちづくりモデル事業」は継続しているので引き続き、応募を考えています。
「ほっとらいふ」で取り組む3つの支援
「ほっとらいふ」では、3つの支援に取り組んでいます。
一つ目は「日常生活困りごと支援」です。買い物、病院、市役所、銀行に行きたいといった移送支援だけでなく、粗大ゴミを出したいなど、様々な日常生活支援を行なっています。旦那さんを亡くされた奥さんにとっては今までお父さんが簡単に出来ていた事が出来なくなる、例えば雨戸が外れて元に戻せない、テレビが映らなくなった、門扉が壊れて鍵がかからない、など1つ1つ依頼があり、その度に私たちが行って支援するようにしています。
移送支援では、送迎車が2台あるのですが、そのうち1台は、SEINさん(※1)の支援で補助金(住友ゴムのCSR基金)をいただくことができ、購入することができました。
※1 SEIN 堺市を中心に南大阪の地域、NPOを応援する中間支援組織
二つ目は「憩いの場支援」です。買い物ツアーや朝市の他にサロン事業もやっています。家に閉じこもっている、話し相手がテレビと仏壇だけで、そういった生活が続くと身体にも良くないので、家の外に出てきてもらうようにしています。
ほっとらいふ便りに掲載しているのですが、木曜日にいつも催しものをやっています。買い物で坂を降りるのがしんどいという方のために朝市を開催し近隣の農家の方にきていただきます。朝市はキャベツ、大根、白菜が出て農家の方の朝採れの新鮮な野菜を安く買う事ができます。
もともと朝市は不動ヶ丘の下でやっていたのですが、町の中に来てもらえるようお願いしました。コープの移動販売車もお願いして毎週来ていただいています。
三つ目は「IT支援」です。病院に送っていって診察が終わって帰るときにはお迎えのために連絡をもらわないといけないため携帯電話は必須です。購入のお手伝いや使い方の指導など、スマホとタブレットに関する支援もしています。パソコンが動かなくなった場合にお手伝いをしたり、初期設定のインストールをしたり、年賀状の作成、スマホ教室やタブレットの脳トレなどをしています。
ドライバーさんと連絡を取り合う時には、電話ではなく、メールを使っています。今はスマホやタブレット、パソコンの時ですけど、お年寄りは弱いです。いまだに何も持っていない人もいるので、少しずつそういう世界に入ってもらう、使えるようになってもらいたいと思っています。私がシステムやっていたのでパソコンには多少詳しいのと、若い女性達はLINEやFacebookやっている人もいるのでそういう人にも手伝ってもらっています。
地域内でコミュニケーションできる環境を作っていくためにIT支援もする。地域課題解決のためにIT支援にも取り組んでいます。
支援の仕組みは、会員制で利用会員、支援会員、賛助会員(寄付)になっていただきます。利用券を発券して10分につき100円(100ポイント)、利用料の1/2は支援者に渡す仕組みで、これは、「寝屋川あいの会」さんのシステムを活用させて頂いています。
移送支援は特に多く、平成27年度654件、平成28年度894件くらいの推移なので、1ヶ月でおよそ70件の支援をしています。利用者の皆さんから喜ばれています。
「ほっとらいふ」が目指すまちづくりとは、住み慣れたこのまちで暮らしていくために困ったときに身近に助け合える仲間がいれば安心ですね。住み慣れたこの土地で、夫婦でも1人になっても暮らしていきたいという方を支えたいというのが願いです。
移送支援、事業の実態 どのように活動資金を調達しているのか?
自家用有償運送(登録又は許可の必要な運送)には、市町村が運営する有償運送、それから公共交通空白地有償運送(旧、過疎地有償運送)、また障がい者か要介護が対象になる福祉有償運送があります。勉強会を通して、これらは私達の街では全てが対象にならないという結論になりました。
では、どうしたらいいのか。登録又は許可を要しない運送の様態があります。任意の謝礼や金銭的な価値換算が困難な財物、例えばお野菜でお返しする場合や、移送の対価を利用者に求めない場合です。市の説明も受けて、不動ヶ丘ではガソリン代等の実費の範囲で運営をすることにしました。
ガソリン代実費相当の利用料をいただいており、一番近くの駅まで100ポイント、病院で200ポイントなので、タクシー代より安いです。タクシーでは富田林病院まで1200円かかるところが200円で行けるよう、安価で提供しています。とは言え、サービス提供として、運転者は講習を受けてもらいますし、ボランティア保険、事故に対する損害保険にも入ってもらいます。活動に対する謝金もかかってきます。移動事業単体では継続的な事業運営が厳しいため、まずは賛助会員に集まっていただき、年間で20万円のお金をいただくことができました。継続的に活動をしようとするとお金儲けもしていかなければいけないので、子ども会でやっていた廃品回収の権利を半分もらえるよう交渉したり、補助金申請なども組み合わせたりして中古車2台を保有して頑張っています。
私たちの活動が参考になれば。プロボノによる移送支援のマニュアル作成
プロボノプロジェクトでは、移送支援に関するマニュアル作成を進めています。団体としては差し迫った大きな課題はありませんとお伝えしていたのですが、「他の地域にも移送支援を広げていけるマニュアルを一緒に作りませんか?」とご提案いただいて、今まで取り組んで来たことを振り返る意味でもマニュアルを作るのはいいかな、と思いまして、プロジェクトが始まりました。
ママボノと呼ばれる産休・育休中で復職を控えているママチームが取り組んでくれました。
チームを組んでいただく時に大阪ええまちプロジェクトの事務局からお電話があって「育休中の女性チームでお願いをしたい」と言われました。実は、私の娘も育休中でして、小さい子を抱えているのですが、「えぇ、うちの娘見てたらそんな余裕ないやろ」と否定的に話してしまいました。しかし話を聞いているうちに、「よし、やろう」と思い、プロジェクトが始まると、非常に優秀な方ばかりでした。
私自身、私たちの活動を広めていきたいと思っていて、「ほっとらいふ」では、Facebookもウェブサイト作っていますが利用会員は誰も見ていないのではないかと思っています。SEINの宝楽さんはそういった気持ちをわかってくださり、補助金申請に推薦いただいたり河内長野市などでの活動PRにご協力をいただいたりしています。
町にはその町の悩みがあると思います。そういう悩みを解決するために、今回、マニュアル作りのプロジェクトに参加させていただきました。
ママボノチームから、どういうものを作りたいか提案していただいて、私が持っている資料を全部お渡しして、一緒にそれを見ながら、順番を並べ替えしたり、どういう段階で何をしてきたかを整理していきました。マニュアルには、「ほっとらいふ」ができた経緯から、どんな書類でどう運営しているのかをまとめています。
参考にしたいという方がおられましたら、マニュアルを持って各町に行って説明したいと思います。
質疑応答
質問:
地域で協議体などを立ち上げているのですが、地域でキーになる方の見つけ方というのか、例えば勉強会を重ねたり、接する機会になるようなものを企画していかなければいけないのでしょうか?
梅田:
自治会や福祉委員会、老人会の会長さんなど役を持った方がどれだけ熱心にされるかというのは大きな要因だと思います。ほっとらいふの場合は、福祉委員会の委員長が後ろを押されたので私が一番前に出た格好ですが、これが街の端っこにいるような人が何かしたい、と言っても市を動かすことは難しいです。市を動かす場合には自治会長や福祉委員会長などの名刺が必要で、そういう人をどう育てるのかは難しいとは思うのですが、うまく指導していくことが必要なんじゃないかと思います。
質問:
どういう声かけをすると、賛助会員として協力してくれる人が出てきたのでしょうか?
梅田:
賛助会員は同じ町民です。企業からの支援は基本的にはありません。自治会のプロジェクトチームを作って自治会内で中間報告をした後、その報告を全戸配布し、その時に賛助会員通知に袋をつけました。すでに事前にアンケートをしている関係で、身の回りの今後の支援の必要性について、明日は我が身という人もいて、対象600の内、約100名/600名から毎年20万円程度の賛助会員費が集まっています。高齢化45%の世界ですから、賛助会員も集まりやすかったのかなと思います。車を購入したり、移送支援だけでは保険やボランティアさんへの謝金もあり赤字なんですが、賛助会員のみなさまのお力添えで育ってきたという事です。
アンケートを取った時に、移送支援や生活支援をしてくれるそういう組織があったらどうしますか?という項目も入れて、参加したいか、参加したくないか確認しました。例えば、車を持っている人はガソリン、保険や税金、車検などで年間10万以上は維持費がかかるわけです。その分、月に1万円分くらいはタクシー乗ってもええやんかという人もいらっしゃるし、歩けなくなったら不動ヶ丘から出ると言う人もいらっしゃる。ほとんどの方がどうしようと考えているので、気運を高めて課題を具体的にイメージしてもらいそして活動に関わってきてもらっています。
SEIN宝楽:
会員を継続してもらうために報告と実積を紙媒体で出し続けるのは結構利きますよね。
質問:
紙媒体がいいですよと言いますけど、自主的に活動して、紙媒体を全戸に配布するのにもそれなりの予算が必要です。住民さんはお金がない、社協に連絡があっても、社協に予算がない、そこで話が止まってしまいます。そういった時はどう解決していったのでしょうか?
梅田:
まず賛助会員さんの寄付は大きかったです。また、子ども会が持っている廃品回収はかなり大きいんですよね。子どもが減っているとはいえ、10万、20万円のお金は子ども会に入っています。そこを調整して、半分ほどいただくことができました。事業を継続させるためにいつもお金儲けをしなくちゃと思っていて、地域の資源回収を活用しようといろんな業者さんを探して調整していくと回収単価が倍になり、さらにもっと高く引き取ってくれる業者さんが見つかりました。専用車を使って運んで業者さんに取りに来てもらって、それで小銭を稼いだり、古新聞古雑誌の回収もやるよ、というと単価が高くなります。いろんな努力をして資金を稼がないとうまくいかないと思います。
SEIN宝楽:
地域での資源回収の話は参考になると思っています。戦略的な自治会は回収できる仕組みで運用しています。梅田さんのように企業経験の視点で地域を見ている方にとっては財源がどこにあるか見つけやすと思います。
梅田:
自治会でも広報を配布したら補助金がもらえる、公園を掃除したら補助金もらえる、電球をLEDに切り替えたら補助金がもらえるというものもあります。
府社協の中で補助金申請をホームページで告知されているから、そこに問い合わせをしたり、お金が欲しいと思ったらいろんなところに手を出すのがいいのではないでしょうか。
質問:
私の地域も協議体を立ち上げているんですが、サービスになかなか繋がらないです。事例を通して何かヒントをいただけないでしょうか。ほっとらいふは総合事業が始まる前に事業化していますが、お金の当てがあるわけでない、あるのはニーズだけ、そんな中でどうやって事業化したのでしょうか。
梅田:
事業に結びつけたという気持ちはあまりなかったですね。
プロジェクトチームを立ち上げて、続けているうちに、皆さんにも了解頂いて動き始めました。動いていると、必要なことが見えてくると思いましたし、参加してくださっている方からの刺激を受けています
なんとかうまいこと、自治会、町会を引っ張りだせるか、ということは大事です。今の福祉有償運送だけでは町のみんなを支えきれません。最近では新聞でも介護保険で買い物弱者を送迎しようという記事がありました。国交相と厚労省が一緒に検討しているようです。今までは要介護の方だけしか対象になりませんでしたが、これからは免許返納や交通弱者を含めて対象者にしようとしています。
国が考えていること、動きを各市町村は取り込んで欲しい。声をあげたら、やります!という方が出てくるかもしれません。こういった動きは是非前に進めていきたいと考えています。
SEIN宝楽:
アンケート調査を使って地域のニーズを洗い出したり、賛助会員を集めているのも、未来を見通していて大きいのではないかと思います。
質問:
支援をする担い手や後継者は育っているのでしょうか。また、担い手は継続的に増えているのでしょうか?
梅田:
定年延長・年金受給年齢の後退などで、ボランティアに参加しようという中高年の方が減ってきており、後継者問題は実際には厳しい状態です。不動ヶ丘町が出来て40年、この町を最初から支えてきた方たちが70歳代ということもネックとなっております。 現在、ドライバーは、70歳代が2名、60歳代後半が5名、50歳代(女性)が1名ですが、70歳代の2名が活躍いただいています。 今後はNPO法人化も視野に入れ、多少なりとも収入を得て活動が出来るようなしくみを構築していきたいと考えています。
大阪ええまちプロジェクトでは、「ほっとらいふ」の「移送支援のプログラム運営マニュアル(※)作成」を応援しています。
第3回ブロック会議 自治会主体で移動支援組織を設立・運営するためのマニュアル(※)作成の事例紹介