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ええまちづくりのええ話

大阪府内の地域団体の活動事例や、行政職員や生活支援コーディネーターの研修の発表も広く掲載。
団体の活動の参考にしたり、市町村の仕組みづくりに役立つ記事がたくさんです。

今、改めて「参加したくなる」つながりを -オンライン地域団体情報交換会 レポート‐

2020年6月11日

新型コロナ感染症の感染防止につながる行動様式と、社会活動・地域福祉の実践は、全てが相反するものではありませんが、人との距離・つながり方を考える大きなポイントになりました。

そこで、2020年5月1日~8日に行った活動状況調査アンケートにお答えいただいた団体と、これまでに「大阪ええまちプロジェクト」で開催したイベント・研修などへ参加された市町村職員・生活支援コーディネーターのみなさんを対象に「オンライン 地域団体情報交換会」を実施しました。

(2020年5月28日(木) 13:30-15:00 8団体 13名参加)

「普段利用している会館が休止していて、活動ができない」「参加者が外出を自粛しているので、対面しての健康状態を知る機会がない」など、活動が休止・停止した一方で
高齢者が主な参加者であった活動においても、「顔を見るだけでも安心だね」と感じられるなどの意見を参考に、LINEやYoutube・Zoomなどのオンラインツールを使う工夫も始まっています。

今できること・これからやりたいことへ準備を進めている団体の情報も共有し、
これからも、それぞれの地域・仲間で支え合ってきた活動が続くように、改めて考えを深めることができた交流会になりました。

 

参加者向け オンラインテレビ会議ツール「Zoom(ズーム)」視聴方法 基礎講座

会の冒頭では、初めてZoomを使う方向けに、視聴方法をおさらいしました。
無料でも使うことができ、パソコンやスマートフォンから手軽に視聴できるので、利用者の多いサービスの1つです。
この会もZoomで開催しましたので、参加希望者にはメールにて事前にインストール方法などを写真入りの解説でご案内し、パソコン・スマートフォンの設定を済ませていただきました。
基礎講座では、参加者の皆さんの様子がお互いに分かるように、マイク・ウェブカメラのON/OFFや、相手の発話へボディランゲージを使ったコミュニケーション(「了解」・「OK」を伝える)の練習など、使い方を体験しました。
視聴者ではなく、発信への反応などを通じて「参加者」となることで、オンラインであってもつながりを感じて安心できるポイントを共有しました。

 

交流1.参加団体の皆さんの紹介、現状とこれからを共有

参加された団体の皆さんから、団体の活動紹介とともに、3・4月の活動状況やそれに伴ってこれから取組んでいきたいことをお聞きしました。

少人数でお話できるよう、Zoomの「ブレイクアウトセッション」という機能を使い、全体を3つのグループに分けました。

「大阪府北部地震のときよりも、人とつながることの難しさを感じている」「生活支援コーディネーターとして、地域へ出向けていない」などの状況も伝えられる中、
従来の活動は休止していても「地域を歩いて回ってこれまでの参加者へお手紙を入れ、お電話で返事をいただいて見守りをしている」「お手紙の送付もしたが郵送費の負担もあるので、よい実施方法はないか知りたい」など新しい取組みに向けた状況も聞くことができました。

他団体の状況をヒントに、改めて自団体や地域の特性を考え直して、実践に向けた考えを深めるきっかけが生まれました。

 

話題提供.ICTを活用した地域づくりの事例 NPO法人 きんきうぇぶ

「ええまちづくりのええ話」でもご紹介した、ICTツールを使ったつながり作りの実践事例をご紹介いただきました。(記事はコチラ

取組の紹介とともに、参加者からは「高齢者に、どうやって使ってもらえるようになったの?」などの質問も寄せられて、
「従来は街かどデイハウス参加者への、実施案内の広報ツールだったLINEを、参加者お1人ずつとコミュニケーションできる発信内容に変えたところ、高齢者でも反応があり、結果として見守りに代わる情報を得ることができた」
「LINEで、施設前の野菜販売を発信したところ、買い物に立ち寄った際に『Zoomも使ってみたいんだけど』という方へ、使い方を説明した」など、現場での詳しいお話をお聞きできました。

オンラインだけで全てができるわけではなく、反応を見ながら進めていることや、関心がある方が協力者となって取組を進めてもらうなどの連携の仕方について知ることができ、
参加者も、自団体に関わる方々の様子を思い描きながら聞いておられました。

 

交流2.皆さんのお話を聞いて これからの活動を思い描く

交流1と同じグループに分かれて、今日お聞きした他団体のお話にどんなヒントがあったか、自団体はどうしていきたいかなどの意見を交流しました。

「まずは、参加者にとって『自分も参加してみたい』と感じることを作れるかどうかが大事。オンラインかどうかはその後のこと。」(地域団体)
「生活支援コーディネーターが地域とつながるのに、Zoomを使ってみるのはどうか?」(生活支援コーディネーター)
「Wi‐Fiの環境がない方がほとんどなので、団体などへ貸し出しできるよう検討を進めたい」(社協職員)など
参加者それぞれの立場から考えていたことを、実践に向けて一歩踏み出せそうな視点を得られた場になりました。

 

 

このレポートを読んで「私たちの団体も何かやってみたいと思っていた」という皆さま。ええまちづくりの仲間になりませんか?

▶参加の方法はコチラから

(6月18日<木>、6月30日<火>は、プロジェクト型支援に関心のある団体向けに説明会を行います。)

 

※2020年5月1日~8日に行った、地域団体の活動状況調査アンケートの結果はコチラからご覧いただけます。

(大阪ええまちプロジェクト内「お知らせ」より)

※NPO法人きんきうぇぶへのご相談は、大阪ええまちプロジェクトウェブサイト内「先輩団体からのアドバイス」より「相談シート」をダウンロードし、ご記入の上、事務局宛にお送りください。

相談シートのダウンロードはコチラ

 

 

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