• いくつになっても住みやすい「ええまち」づくりを応援するプロジェクト

プロボノプロジェクト

大阪の高齢者の介護予防・生活支援に取り組む団体が、運営基盤強化や広報などの課題解決に挑みます。
社会人経験を通して培ったスキルで解決するボランティア「プロボノ」とともにチャレンジ!

吹田市

吹田市認知症カフェ交流会

認知症になっても活躍できる地域づくりに向けて 啓発活動と新たなあり方を考える事業評価

完了

チャレンジ内容

吹田市認知症カフェ交流会では、吹田市からの呼びかけをきっかけに、市内で活動する「認知症カフェ」がお互いに情報交換・交流する「横のつながり」を作るために活動を始めました。前会長の石山さんが世話人となり5年前の2016年に始動し、当時は6か所でしたが2020年時点で24か所が関わっています。
交流会では年4回の会議の開催、「認知症カフェマップ」の作成、11月10日の「介護の日」をきっかけにして一般市民・介護をしている人・当事者・専門家に加えて市も関わって行われる、吹田市内での啓発イベント(介護フェア)への参加などを行い、地域・市民へ広く認知症との関わり方を啓発しています。
2020年度のコロナ禍の状況では、認知症カフェは高齢者が集う状況であることも多いため、感染症予防の観点から開催を見送る拠点も多く、カフェ開催を前提とした交流はできませんでした。
そこでこの一年は特に、組織内部の改善を進め、会員全体の会議とは別に役員会を実施し、会の在り方の検討や他団体・組織と連携した認知症啓発イベントの企画・開催を行いました。企画・事業ごとに担当制にして進めることなども決めてきました。そんな中、役員の中から、5年間を振り返り、認知症カフェ同士の交流で生まれる良い点や工夫が必要なところが見えるよう、事業評価をしたいという声も上がってきました。
吹田市以外にも各地に認知症カフェはあるので、「吹田市認知症カフェ交流会」の事業評価を参考に、同じ狙いで活動する拠点同士が交流することでの価値やもたらす成果を感じてもらえるものが出来ればいいな、というのが狙いです。
プロボノでのプロジェクトでは、交流会でのこれまでの活動を振り返るとともに、これからの時代に期待される認知症カフェの役割や形式、交流会内での連携の仕方や、近隣市で同様の活動をしている団体などとの連携を考えていくため、事業評価に取組みます。

100%

チャレンジの進捗

2021/12/19更新

2021/05/22

チームメンバー同士の初対面、キックオフ事前ミーティングを実施しました。
「事業評価」という成果物へのイメージがわかないのでちょっと戸惑うところはありましたが、チーム内でその感覚も共有でき、団体さんとの「キックオフミーティング」以降で色々聞いて考えていこうね、という楽しみな雰囲気になりました。
キックオフミーティングに向けた資料作成に向けて、進めていきます。

2021/06/19

キックオフミーティングを実施しました。
「交流会」の皆さんはそれぞれに認知症カフェの運営者でもあり、地域の住民さんとのつなぎ目でもあり、これからもこの町でみんながより良く暮らすためにできることを色々考えておられる様子が伝わりました。
5年間の歩みと、さらにはコロナ禍でより明確になった課題を乗り越えるための視点を、事業評価で明らかにしてけるよう頑張ります。
今後、理事さん方へのヒアリング、各カフェの皆さんにもお話を聞き、調査に向けた情報を収集していきます。

2021/06/28

「移動カフェ」が開催されましたので、見学に行きました。
会場の吹田市介護老人保健施設の駐車場では、広々とした中で、声を掛け合い、簡単な体操をしたり、カフェも楽しみました。
知っている人の顔を見る、他の人と言葉を交わす、そういう雰囲気の中にいるだけでも、立場を問わず人にパワーを与えるのだなぁと思える体験でした。

2021/07/03

千里津雲台訪問介護ステーションに訪問
認知症カフェ交流会の役員の方々と直接お会いすることができました。

プロボノ側は、都合で1名zoom参加となりましたが、その設営も含め、和気あいあいとした雰囲気で打ち合わせをスタートできました。

ヒアリングでは役員の方々の熱い思いを共有していただき、今後のアクションの提案については、役員の方から「すばらしい!」とのお声もいただきながらも、不安に思っていらっしゃるポイントもきちんと伝えてくださり、具体的な進め方についてしっかり議論することができました。

2021/07/31

千里津雲台訪問介護ステーションに訪問し、コロナ感染対策に配慮しながら、認知症カフェ交流会の方々とロジックモデルをつくるワークショップを開催しました。

「交流会メンバー2、3名+プロボノ1名」を1グループとし、3グループ(1グループはオンライン)に分かれて、交流会が掲げるビジョンのもと、これまでの活動を振り返りながら意見を出し合いました。
方法もメンバーもさまざまながら、どのグループからも交流会や認知症に対する熱い想いを感じられたのが印象的でした。

交流会で活動されている皆さんのご意見、想いを直接聴くことができ、最後には「見える化できてよかった」、「完成した今日の図を共有してほしい」との言葉もいただけ、有意義な時間となりました。

2021/08/27

評価の枠組みと方法論の調査・検討を実施しました。

2021/09/12

調査方針提案を実施しました。
これまでに実施したヒアリング、ロジックモデル作成ワークショップを経て、認知症カフェ交流会がやってきた内容とその成果や関わった方の手応え・課題が見えるように整えました。
事業評価=事実特定+価値判断として、この先は、取りこぼしている事実がないかということ、価値を判断するために、評価の4階層(ニーズ把握→事業デザインとセオリー評価→事業のプロセスと実施の評価→事業のアウトカム/インパクト評価)のつながりを確認していきます。
団体の皆さんもこれまでに会の運営の中で気になっていたり、耳に届いていた話題が、今日の発表・提案を経て構造的にとらえていただけ、後半で深堀りしたい点の要望もやりとりして、ゴールに向けたイメージも共有できました。

2021/09/23

先日の提案に関して、メールでお送りいただいていたフィードバックシートに基づいて、団体さんとともにミーティングを行いました。事業評価につながる対象事業の確認やこれまでのヒアリングからも「交流会」としてどうあるといいのか考えを深める点について認識をあわせ、評価につながる調査方法や対象者を明らかにしました。

2021/10/22

10月14〜22日の期間で、カフェ運営ボランティアの方にアンケート(Googleフォーム、紙)を実施しました。
10月23・24・28・30・31日には、カフェ運営者へ、10月19・20・28・29日には、吹田市役所の担当職員さん・ご紹介いただいた地域包括支援センターの担当職員さんへヒアリングを行いました。

2021/11/23

追加調査の結果もふまえて、最終報告の報告内容の骨子を整えました。

2021/12/19

最終報告会を実施しました。
市民活動として「認知症カフェ」を運営する仲間は多様性があり(介護やリハビリの専門知識のある人、関心のある一般市民…)、自らが横のつながりを持って進めている一方で、それぞれの立場や環境から、関心や期待することが異なる状況だったことが分かりました。
認知症の当事者や家族を孤立させないための温かい地域の居場所をつくる・はぐくむ思いは同じだったことも確かめられ、今後は会議の持ち方や会を通じた情報発信の在り方などを改めて最適な方法を考えることが大切だと分かりましたので、報告に思いを込めてお伝えしました。

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