• いくつになっても住みやすい「ええまち」づくりを応援するプロジェクト

プロボノプロジェクト

大阪の高齢者の介護予防・生活支援に取り組む団体が、運営基盤強化や広報などの課題解決に挑みます。
社会人経験を通して培ったスキルで解決するボランティア「プロボノ」とともにチャレンジ!

大阪市

NPO法人 フードラボ

新たな拠点で食を通じた多世代交流へ!ご近所さんにも応援してもらえる団体紹介をつくろう

完了

チャレンジ内容

大阪市内を中心に、暮らしの基本となる「食」を通じ、異世代・多文化間での「ふれあい共食」活動を行っています。学校に行きたくても行けない子ども達や、若年性認知症を患われておられる方々、介護支援されている方々、みんな一緒に笑顔で「食」を愉しめる好循環がまちに生まれることを目指しています。
こども食堂という形式や、食べることに困っているかどうかは関係なく、食を軸に「楽しいから訪ねた」という形で、面白い活動だから誰でもが参加できる場があれば、関係を飛び越えて、つながれるのではないかと思って活動を進めています。
これまでには、運営する会員の得意を活かした様々な活動を行ってきました。「蕎麦」を通じて材料を育てるところから打って調理して食べるまでを一緒に取り組んだり、毎年夏には、北区や大正区の子ども子育てプラザで「日本の食文化に親しもう!おじいちゃんおばあちゃんと楽しくそば打ち」を実施し300食のそばをふるまい一緒に食べる活動もしてきました。また国際薬膳士の資格を持つ会員は、子育て世帯支援になるよう、依頼を受けた幼稚園などに、薬膳の効能に関する情報発信や「親子薬膳教室」などを行ってきました。さらに根本的な食につながるコンテンツとして「味覚教育・臭覚チェック」なども実施し、誰もが健康で美味しい生活を目指すための活動を続けています。この2年間ほどは対面での活動はかなり少なくなりましたが、非接触での「ふれあい食育」="オンライン共食"の実証研究や、なにわ伝統野菜を無駄なく美味しく有効的に戴くネットワーク活動等を行ってきました。
今度、新たに2022年春(5月ごろ)からは、新たに大阪市旭区の江戸時代からのこる農古民家をお借りし、そこを拠点に「みんなの居場所づくり」を展開する予定です。隣接した農地もあるので、ご近所の理解も得ながら小さい農園をみんなで手入れし、作物を作る構想もあります。大きな家の食卓をいろんな世代・属性の人と囲む場になればと準備を進めています。
プロボノによるプロジェクトでは、新たな拠点での活動に向けて、改めて団体のビジョンや背景にある思いや活動紹介をするリーフレットを制作します。縁あって拠点を構える地域からも理解・協力を得られる関係づくりにつなげ、身近な地域活動とより広い社会課題解決に向けて、団体の活動がひろがることを目指します。

100%

チャレンジの進捗

2022/12/27更新

2022/06/04

キックオフ事前ミーティングを実施しました。
初めてプロボノプロジェクトに参加するメンバーもいるので、お互いの関心や期待を共有し、これまでに複数回プロジェクトに参加したメンバーからは、気を付けたいポイントなどもエピソードとともに話をして、プロジェクト進行のイメージを描き始める会になりました。特に、プロジェクト初期のうちに、団体と成果物を誰に・何のために使っていきたいのか対話を重ねるのがよさそう、というイメージが持てました。
次は、キックオフミーティングで団体の拠点にお訪ねする予定です。

2022/07/02

キックオフミーティングを実施しました。
つい最近移られた新拠点となる古民家でのミーティング開催となりました。
20年間手入れされていなかったお庭の整理に携わった方からは、この場がみんなに訪れてもらえるところになるまでの苦労やこれからしたい事をお聞きでき、
また、他の参加者さんからも、この場を訪れてもらいたい人とその人と一緒にしたい事など
「場」がつながりを生む未来に向けたお話をお聞きできました。
楽しく活動しているその先に実現したいことが伝わるような成果物に向かって、大勢の関係者とキックオフで思いを共にしました。

2022/08/03

オンラインと現地訪問のハイブリッドで、ヒアリングを実施しました。代表と副代表のお二人に改めて今回の成果物を得てどんな活動につなげたいかをお聞きする時間になりました。
キックオフでも参加者がそれぞれにこの場でやってみたいことが聞けたことが良かった、と話題に上がり、プロジェクトを進める中でもワークショップ形式で皆さんから話を聞く機会を作りたいという期待も聞けました。

2022/09/19

8月初旬に実施したミーティングを受け、この5月から移った新たな拠点での活動について、団体内のメンバーが色々な関わり方をする中で、対話を深めながら考えていく機会と、それを形に残す方法について、中間提案として団体の代表・副代表と打合せをしました。
この拠点を訪れ、自身が食や場を通じて大事にしていることを、周りの方や新たに訪れる方とも共有しながら、活動が生まれていく。そんな場になるために、対話の場をプロジェクト中に2度設けてみることになりました。
考えるきっかけになるためのアイスブレイクや、対話の場となるワールドカフェ形式のワークショップの進め方などを紹介し、実際の対話の場の在り方を考える打合せになりました。

2022/10/30

これからの「対話」の場についての説明と1回目の対話会を行いました。
2回ともワールドカフェの形式で対話を進めるので、始まる前には、場を共にする皆さまに気を配っていただきたい「エチケット」や、対話は結論を求めるものではないです、という留意点を共有しました。
1回目のテーマは、団体の活動に深く結びついている「食の力」について。
このテーマにしたのは、団体が提供できる価値が、「食の力」だろう、とチームで話し合いを深め、設定しました。
どんな時に「食」「食べる」ことの幸せを感じますか?
あなた自身の食生活における普遍的な幸せ(嬉しい、楽しい、美味しい、安らぎ、感謝 等)とは、どのような体験でしょうか?
という話題で、対話を進めました。

幸せを語る中で、実はこんなことがあったと、複雑な感情にも触れるようなエピソードや、なぜそう考えたのかなど、普段の活動だけでは話しきれないことを共有しながら、対話が進みました。
食に関心があることが他のことの好奇心や興味にもつながっていて元気になれる、そんな気持ちにも改めて気づく場面もありました。

第2回目は「人のつながり」を話題にして行う予定です。

2022/12/27

最終報告会を行いました。
10月に実施した、対話会第1回目を振り返りながら、手順やワールドカフェのマナーやエチケットを再確認し、第2回目を団体の皆さん単独で実施できるように、気になる点をお聞きしました。
第2回のテーマの在り方についての考えや、対話会にお招きする想定の方についても、質問をやり取りしました。
「活動に何か柱となるものを、考えていきたい」という思いと「ここに来る方のやりたいことを実現するのは、決して社会課題を解決したいことに起因するものでもないので、ひとりひとりの『やりたい事』を大切に引き出したい」という思い。
また、参加したメンバーからも「以前のプロジェクトでも、子ども食堂など食に関わる団体さんの支援をしたが、また時代が流れ、食や地域を取り巻く文脈が変わり、団体として関わる皆さんの様子も違っていて、変化を感じる」というお話もありました。

対話のキーワードを残すツールとして、Canvaのテンプレートも共有し、新しい拠点での、団体・場の在り方を考える中で、会議や話し合い以外の「対話」ができる場面のつくり方として、プロボノチームが提案したワールドカフェ形式の対話会が、今後も活用されそうです。

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