2024/09/25
キックオフ事前ミーティングを実施しました。

大阪の高齢者の介護予防・生活支援に取り組む団体が、運営基盤強化や広報などの課題解決に挑みます。
社会人経験を通して培ったスキルで解決するボランティア「プロボノ」とともにチャレンジ!
ふれあい
まずは地域から、介護離職をなくしたい!「有償ボランティア活動員」募集の広報戦略を考えよう
78%
2016年から、寝屋川市内で保険調剤薬局「ぽぷら薬局」を展開する事業者が、非営利活動として市民の有償ボランティア活動員のコーディネートを行い、市内の高齢者を対象にした生活支援(買い物・通院支援・外出の付き添い・ごみ出し・部屋の模様替え・見守りなど)と、福祉有償移送サービスを行っています。寝屋川高齢者サポートセンターの一員として他団体とも協力し、拠点のある近隣エリアでの活動を中心に行っています。活動員の数は13名(活動時間=月‐金の9:00‐16:00)で、生活支援は年間1000回程度、移送は年間200回程度(片道=1回として)行ってきました。活動員に依頼内容を伝えるコーディネーター役を担うスタッフも元介護職で、活動員の1/3ほどは介護に関する資格を持っていることもあり、知識や経験も活かしながら有償ボランティア活動に参加しています。
家族の介護のために離職する方もいる状況に、仕事を続けながら家族の介護や育児、病気の治療等を両立できるように「地域の有償ボランティアが暮らしを支える社会資源となる」ことを目指して取り組んでいます。
介護離職の問題はこれからますます増える見込みの中、活動員を増やして対応できる幅を広げていきたいと考えています。また活動員につながる前に「こういう活動があるよ」と知ってもらうことも、社会資源としての認知が進むために必要だと考えています。
活動員募集は、これまで主に「ぽぷら薬局」や関連する事業所の施設内にチラシを貼ったり、医療・介護に関わる仕事での交流会・職能団体の集まりで、ケアマネや介護職を離れても有償ボランティアで支援したいと思っている方に活動紹介をして出会ってきました。また3か月に1度の活動員同士の食事会では、関心ある友人などを連れてきてもらい、話ができる場を設けています。
今回のプロジェクトでは、活動員を増やすための広報戦略について考えます。これまでにも「専門職」の強みを生かした広報活動はしてきましたが、より知ってもらう・関心を持ってもらうために、活動の意義や活動員になったことの良さといった活動紹介の内容検討や、配布場所や方法についても情報整理をします。活動員の無理のない稼働にするためにも、倍の活動員(30人程度)に増やすことを目指して取り組みます。
チャレンジの進捗
2025/01/20更新
2024/09/25
キックオフ事前ミーティングを実施しました。
2024/10/23
ふれあいさんの拠点へ、現地参加可能なメンバーで訪問し、キックオフミーティングを行いました。
基本情報シートやヒアリング内容からチームが受け取っている内容を整理し、成果物の内容「活動員募集のための広報戦略立案」に向けての、期待や現状、活動の背景などをお聞きしました。
特に、質問のやり取りを通じてお聞きした活動の背景や、現状のお話では「中心となる活動員の年齢は、70・80代で、60代の方もいる」ということに、メンバー一同驚きました。
高齢になっても活躍する場があり、皆さんが茶話会などの交流も楽しみに来ておられること、そして今週末のイベントにも運営サポートに参加されることなど、できることで社会に関わる皆さんの健やかさが伝わってきたエピソードでした。
今後は、各種調査(ヒアリング、現状分析、類似活動の他団体の様子の調査など)に向けて、チームで設計し、方針を検討していきます。
ふれあい(Fureai)さんの「F」をハンドサインに、撮影しました。
2024/10/26
活動現場見学として、「ぽぷら祭り」に行きました。
終了間際の1時間程度会場で過ごし、活動員さんやその他祭りに関わるボランティアさんの様子を拝見し、和やかで楽しそうな雰囲気が伝わりました。
2024/12/11
調査方針提案を実施しました。スコープ設定のヒアリング内容と、キックオフミーティングでのヒアリング内容を改めて情報整理し、ふれあいさんの活動での強み、弱み、機会をとらえ、「今より若い世代の参加者」について、大きく3つの年代に分けてどんな機会や動機がありそうか?それについてどんなアプローチが取れるのかを組み立てました。その中で団体としてリソースを割ける可能性があるのか?実践に向けてサポートしてもらえる内部メンバーがいるのか?などへの質問と回答を得て仮説の確度を高めました。
次は、参加者へのヒアリングを経て、仮説で考えていたことの肉付けや、実践に向けたポイントを探っていきます。
2025/01/20
活動員さん・コーディネーターさんへのヒアリングを行いました。
2名の活動員さんはそれぞれふれあいを知ったきっかけも異なり、普段は茶話会で会うくらいだそうです。前田さんからも「これまで私から自慢気に紹介していた活動員さんです!」とご紹介くださった通り、朗らかで、ご自身もこの活動の「楽しみに感じるところ」を大切に、無理のない範囲で関わっておられる様子が印象的でした。
また、コーディネーターさんは、ご自身も時に活動員として動かれる中、いろんな場面で活動員さんからのちょっとした相談や困ったことなども、お話は集まってくるようで、活動員さんが心配せずに訪問できるように気配りされていました。
「活動といっても、私も趣味やほかの活動もしたいので、週2回ほどです」と活動員さん。「週1回でも、何かちょっと手伝えることあるならやってみるよ、という気持ちの人に、参加してもらえるといいな」とコーディネーターさんからも、思い描く理想の関わり方をお聞きすることができました。