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ええまちづくりのええ話

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Faceobookアカウント登録からのチャレンジ!超ポジティブな太子町の皆さんから元気をいただきました(プロボノワーカーインタビュー)

2018年8月1日

「社会を良くしようという仕事をやっているのに、自分自身はボランティアをやっていないな・・・そんな思いで動き始めたとき、プロボノに出会いました」と言う浦上英朗さんに、プロボノワーカーとして参加したきっかけや、SASAE愛太子を支援した体験を伺いました。

自分のスキルを活かせるかなと思ったことがきっかけ

企業も社会的な存在なので、収益の拡大や法令遵守だけでなく、働く人の人権、環境、地域社会など多方面への配慮が求められます。このような企業の社会的責任を果たすための活動をCSRといいますが、大企業になればかなり分厚いCSR報告書を発行します。私が勤めているのは、クライアント企業のCSR経営を支援する会社で、そこで取り組みをまとめた報告書の企画編集の仕事をしています。でも、仕事は企業が相手なので、社会課題の現場を見る機会があまりなかったですね。

数年前に社長から「社会起業家の会合があるよ」と教えられて参加し、「ああ、こういう人たちがいるんだ」と思いました。そこで出会った人たちからいろんなセミナーの情報などを教えてもらい、その流れでプロボノと出会いました。

特に急いではいなかったのですが、それからすぐに発達障がいや引きこもりの子ども達に関わるNPOを支援するプロジェクトにサービスグラントの事務局から誘われまして、「とにかく一度やってみよう」と思って参加しました。メンバーは自営業の方、ライターさん、電機メーカー出身の方といろいろな人がいて面白かったですね。

 

若い世代にも情報を届けるためのFacebookページ立ち上げ

プロジェクトは3ヶ月から6ヶ月くらいかけてじっくりと支援する中長期のものと、1ヶ月間の準備期間を経て、1日ががりで支援先団体とともに成果物を創る1DAYチャレンジの大きく2種類ありました。私が参加したのは1DAYチャレンジで、応援先は大阪府南河内郡太子町で地域の人々が自発的に地域づくりの活動を行なっている「SASAE愛太子」という協議体でした。地域での取り組みを広く伝え参加してもらえる情報発信ツールとしてFacebookページ立ち上げに向けてのデモページを作るという目標のもと、プロジェクトに取り組みました。

オリエンテーションのときは「SASAE愛太子」の立ち上げに深く関わった若い行政担当者の方のやる気・実行力を感じ、提案のしがいがありそうだなと思いました。また、Facebookページのターゲットが子育て世代や中高生など、協議体メンバーからみると若い世代ということで、自分が普段感じている問題意識、例えば本当は地域のことが気になっているけど、既に出来上がった組織の中で、お年寄り中心で話し合われ入っていきづらい。新しい取り組みを取り入れづらい。といったようなことを同じような目線で検討できるのでは、と思いました。

メンバー同士はそれぞれの都合で顔を合わせることができず、提案当日までの4週間、やりとりはFacebookでしたね。

本番当日を迎えるまでの準備期間1ヶ月の間は、支援先に質問事項をできるだけ投げ、回答をプロボノチームで共有するなど情報のインプットに留意し、認識のずれなどを極力少なくしておくことを心がけました。

いよいよ提案当日。集まってくださったのは、10名の元気な高齢者の皆さん。スマホを使っておられるのは、そのうちの半数でした。プロボノチームは「Facebookって何?」という基礎知識のレクチャーからはじめました。皆さん、とても積極的に聞いてくださり、ワクワクされている感じが伝わってきました。

そして、デモページを見せた時は「オゥ!!」という歓声が上がり、何かが始まりそうな可能性を感じましたね。

コンテンツを充実させるために「Facebookを使って、どうなったらいいか?」を皆で考えるワークショップもやりました。「若い担い手、参加者が増えたらエエなあ」「Facebookを見てくれた人がほっこりしたり、何か感じてくれたらエエなあ」「信頼しあえる人間関係ができたらエエなあ」という切り口が見つかりました。

初めてなら少しハードルの高いFacebookの個人アカウント登録にも果敢にチャレンジし、新しいことに飛びついていかれる超ポジティブな太子町の皆さまから元気をいただいた1日でした。

 

浦上さんが関わったSASAE愛太子のプロジェクトの様子はこちら

 

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