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ええまちづくりのええ話

大阪府内の地域団体の活動事例や、行政職員や生活支援コーディネーターの研修の発表も広く掲載。
団体の活動の参考にしたり、市町村の仕組みづくりに役立つ記事がたくさんです。

ええまちづくりを実行に移そう! 地域が動き出す2021年度「大阪ええまちアカデミー」報告会

2022年7月27日

「大阪ええまちアカデミー」は、2021年度から始まった現役で働く世代の方を対象に地域活動の立ち上げや運営のノウハウを学ぶ講座です。

【終了しました】さぁ、あなたから ええまちづくりをはじめよう!2021年度「大阪ええまちアカデミー」開講

 

大阪ええまちアカデミーでは、想いを持った人たちの活動を大切にしたい!働きながら活動を起こす方法を一緒に考えます。

 

入門編を経て学ぶ実践編は、地域活動の参加者・支援者から一歩踏み込んで、自分が何かをやる「主体者」としての取り組みを促します。最終的な成果物として、これからの活動に活かせるような、地域をまきこんでいくための発信物や資料、ツール等を作成しました。

 

2022年2月25日・26日に開催した「大阪ええまち大交流会」の2日目に、2021年度の実践編に参加した5組のチームから約半年間(9月~2月)の取り組みについて活動報告を行いました。ナビゲーターの株式会社エンパブリック 広石拓司さん、アドバイザーの特定非営利活動法人SEIN 宝楽陸寛さんからも、振り返りのコメントをいただきました。

 

INDEX

【中高年向けオンライントレーニング・交流会】和泉 諒さん

【お手紙、はじめます】圓句 美沙さん

【健康寿命の延伸に向け、地域の自然、環境に関わる貢献活動を通したコミュニティ作り】土井 和弘さん

【住民たすけあいサービス コミュニティスペース もりぐちクラウド】美津島 敬さん

【多世代交流の場 『サードプレイス』】池田 香奈さん

大阪ええまちアカデミー についてふりかえり

 

【中高年向けオンライントレーニング・交流会】和泉 諒さん

↑ 画像をクリックすると発表資料を確認できます

 

① 実践プランの背景・課題

難波でパーソナルジムを経営して6年目になります。2年前に、祖母が下半身の筋力低下によって転倒し、腕を骨折。予防の重要性を感じたところから、健康な人を増やしたいと活動を始めました。

 

② やってみようと思ったこと・着眼点

地域に体操系プログラムはあるけど、筋力アップのトレーニングは少ないと感じてプログラム作りに取り組みました。きついイメージの筋トレでなく、オリジナルで、簡単だけど効果的な「スッキリ筋トレ(仮)」を考案しました。

 

③ 事例調査、文献調査

実施されている事例などから、筋トレだけでなく、学べる場や楽しい交流の場の要素も健康には必要と感じました。

 

④ 現場見学・トライアル

当初はアンケート調査から始めようと考えていましたが、体験が大事ではないかと考え、モデルとなるプログラムを作り、3回実施、ええまちアカデミー 実践メンバーからの紹介などを通じて中高年の方に参加してもらいました。静岡でもオンライン体験会を実施。課題も創出され、実践の大切さを学びました。

 

⑤ 実践プランの再設定

モデルプログラムを体験した参加者から、感想を聞くようにしました。

実践してみて筋力トレーニングの必要性を一層感じました。またオンラインで展開するにあたっては、Zoomの使用サポートも大事でした。

 

⑥ 実施計画の策定・試行/活動のこれから

任意団体を立ち上げます。どんどんサービスを広げていけたらいいなと思います。

 

⑦ 実践に向けた成果物として

合同体験会チラシやサービス詳細資料を作成しました。体験会では感想として生の声をいただくことができました。

 

ナビゲーター・アドバイザーからのコメント

広石さん:自身の経験スキルを地域に活かしてすぐに実践された事例。アンケート調査を考えられたところから、まずやってみてから利用者の声をいただくようにする発想の転換で、どんどん動いていけたのかなと思います。参加した人の生の声はいちばんの成果物です!実績が積みあがり体制が整ってきているので、どんどん展開していただきたいですね。

 

宝楽さん:プロのノウハウを地域に届ける事例が素敵ですね。まず地域の支援者やコミュニティに届け、その先の地域の方に届けるというB to B to Cの形でコンテンツビジネスの地域版サブスクモデルとなるものを作られたんじゃないかなと思います。

活動はオリジナルで作らないといけない必要はなくて、いろんなチカラを利用すればできます。行政も健康寿命を延ばしたいと考えています。コミュニティを作りたい人がいれば広がっていくんじゃないでしょうか。

 

広石さん:地域福祉に関わる人はどんどん和泉さんに連絡とって、「オンラインでどうやってやるの?」など聞くといいと思います。zoom操作など難しいことも出てきますが、サポートがあればできるんだということも、やってみたからこそわかるしノウハウになりますね。

 

宝楽さん:筋トレのプロが、「楽しい場の必要性やコミュニティの大事さに気づいた」という視点にめっちゃしびれました!

 

【お手紙、はじめます】圓句 美沙さん

シニアとジュニアが「紙漉き」ををしてできた葉書で、手紙をやり取りすることで世代間交流を育む取り組み。コミュニケーションが生まれることで安心した生活基盤のきっかけを作りたいと始めました。

↑ 画像をクリックすると発表資料を確認できます

 

① 実践プランの背景・課題

市役所の窓口で言われた高齢者の言葉がきっかけでした。「生きていたらいいことあると言うけど、今まで良いことは何もなかった。この先何があるの?」と言われたことです。今までも市役所に勤める中で、多くのお困りを聴いてきましたが、このままではいけない。「何かカタチにできることをしてみよう」と思い、自身の関心や経験、人材を書き出して、これならできると思ったことが今回のプランです。

 

② やってみようと思ったこと・着眼点

シニアが作った手紙をジュニアがSNSにアップするという交流方法、お手紙づくりで本当に交流できるか?同じ場所で開催すると参加が広がらないのでは?チームで話し合いました。

 

③ 事例調査・文献調査

シニアは、ジュニアと交流したいと考えている、同じ空間で作業や会話で交わりをもつことで相互に影響があると知りました

 

④ 現場見学・トライアル

ふれあい喫茶への参加や、紙漉き体験などを行いました。

 

⑤ 実践プランの再設定

シニアとジュニアで分断した役割でなく、同じ作業を行うことによって、思いや時間を共有できる仕組みをつくることにしました。またいろんな方が参加しやすいように市内各所を巡回しています。

 

⑥ 実施計画の策定・試行/活動のこれから

3月中旬に実施予定!3月に実施するときに、口コミをいただける仕組みがほしいです。

 

⑦ 成果物

目的と期待できる効果を明確にできました。

▼実践目的

・分断された世代間交流を育む

・地域で“顔見知り”を増やす。

▼期待できる効果

・普段、接することがない子どもたちと触れ合うと、シニアに活力が生まれる。

・シニアならではの知識を周りに伝えることで、生きがいを持てるようになる。

 

今まで、集団活動が苦手だったけど、仲間と出会って挑戦することで一人ではできないこと、思いつかないことに触れることができ、出会いに感謝しています。

 

ナビゲーター・アドバイザーからのコメント

広石さん:手紙にこだわられたところから、途中で手紙も大事だけど、交流の場をつくるということにたどりついたことは良いなと思いましたし、人と交わるのが苦手だったけど、仲間と一緒にやることが楽しいと気づいたということはすごく大事。「人の力を借りればうまくいく」それを言葉にして伝えることが結果的にコミュニティになっていくと思うので、ぜひ話していってほしいです。

 

宝楽さん:集団行動が苦手という点は、そのような方にもノウハウや可能性があるということを示してくれています。私の関心事をいっぱい書き出したところからプロジェクトを作っていかれたことや、取組に共感する人と同じ作業をともにする大事さへの気づきは、コミュニティづくりの参考になる実践事例だと思います。

 

広石さん:「人と関わるのは苦手」と思っている人ほど「自分で何とかせなあかん」と思いがち。そこを解きほぐす、人と関わるハードルを下げることを工夫されると「一人で生きていくってつらいなあ」という人も「助けて、混ぜて」を言えたり「ちょっとのぞきにいってみようかな」ということに広がります。

 

【健康寿命の延伸に向け、地域の自然、環境に関わる貢献活動を通したコミュニティ作り】土井 和弘さん

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① 実施プランの背景・課題

大阪府は超高齢社会、要介護認定率が全国1位。私自身も55歳。高齢者をサポートする担い手が不足していると感じました。

 

② やってみようと思ったこと・着眼点

「健康とコミュニティの両方を可能とした取り組みを実践すること」

身近な自然活動が、運動・栄養・社会活動と関連し、私たちの健康や幸福につながり、自然と健康寿命が延びていくことを目指します。

 

③ 事例調査・文献調査

自然の効果を調査、また大阪府域でどのような自然活動エリアがあるのか調査し、一覧表を制作していきました。

 

④ 現場見学・トライアル

森林ボランティアの講座に参加して体験しました。

 

⑤ 実践プランの再設定 「実践テーマ共有会での気づき」

コミュニティづくりを考え、「大阪ええまち森縁隊―森林お助け隊―」を企画し、興味のある方をお誘いして始めてみました

 

⑥ 実施計画の策定・試行/活動のこれから

森林、援農ボランティア、里山保全、登山道整備など、活動の情報発信のためFacebookページを開設し、実施しました。また、オンライン講座を企画して活動先の取組を紹介しました。

 

⑦ 成果物

・森林ボランティア養成講座:運動・栄養・コミュニティの3要素の観点からも自然(森林)活動は健康寿命の延伸につながっていることがわかりました

・自然活動と地域社会への環境貢献、健康について調べると、森林が持つ公益的機能について、年間70兆円の評価されていることが分かり、SDGsの様々なゴールへの関連も深いことが分かりました。
・大阪府下で参加できる自然活動情報をまとめ、健康寿命延伸レベル(★~★★★)で分かりやすく分類しました。

・Facebookページ開設して活動のスケジュールやイベントを掲載しています。

 

 

ナビゲーター・アドバイザーからのコメント

広石さん:最初にどう取り組むか?という迷いはあったかもしれませんが、「コミュニティや!」と気づいてから一気に加速しましたね。それは「人」が見えてきて、「自然活動」をきっかけに協力しあう楽しさに気づかれたのではないでしょうか。「運動」「栄養」「コミュニティ」が同時にできる作業も大事ですが、それ以上に参加者の声としてみんな楽しくやっていることや参加者の変化がたまっていくとよいですね。

 

宝楽さん:仲間の顔が見えたというのがいいと思います。ハッシュタグの中に「縁」を入れたのがステキです。森をどうよくしていくかも大切だけど、コミュニティづくりも一つの大切なプロセスに入れて地域にいろんな人がいる可能性を見出したんだと思います。

「テーマ × コミュニティ」は地域で機能していく上で大事な構造です。テーマに「森林の公益的機能」と入っている時点で、すごく専門性高くコミュニティづくりをされているなとシビれました。

 

広石さん:森林で作業することだったら男性が関わりやすそうという土井さんの実感も発信していただいたら、地域福祉の方が連携しやすいと思います。

 

【住民たすけあいサービス コミュニティスペース もりぐちクラウド】美津島 敬さん

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① 実施プランの背景・課題

私自身は守口市内でケアマネジャーとして活動しています。今後、守口市では要支援の方による訪問・通所サービスの利用の位置づけが変わることから、助け合い活動の必要性を感じてなんとかしたいと思ったのがきっかけでした。元気な高齢者やお手伝いしてくれる方と、困っている方とをうまくマッチングできればと考えました。

 

② やってみようと思ったこと・着眼点

元気な高齢者が活躍する仕組づくりをしたいけど、そんな人がどこにいるの?と探してみました。また、支えてほしいと思っていても地域包括支援センターに相談しに来られない方もたくさんおられることがわかったので、まず地域で困りごとを集められるコミュニティスペースを作ることから始めることにしました。

 

③ 事例調査・文献調査

会場候補となる場所、人を集めるための地域の社会資源調査を行いました。

 

④ 現場見学・トライアル

11~12月で新型コロナ感染症の拡大状況から集まりづらい状況の中、取り組むことが難しいなと思っていたところに、メンバーからの提案で実際にコミュニティスペースを運営している西山田ふらっとサロンを見学し、実践者の声として現状のジレンマや今後の考えを聞くことができました。

 

⑤ 実践プランの再設定

会場探しや広報ツールなど、コミュニティスペースづくりに向けて出来る準備を進めました。「もりぐちクラウド」という情報を集めて共有していく思いを込めた名前をつけて、まず地域の住民の方が気軽にたずねることのできる場所づくりを検討しました。

 

⑥ 実施計画の策定・試行/活動のこれから

私たちが行うイベントへの参加を促す工夫が必要と考えています。視察に行った「西山田ふらっとサロン」の事例から、まずはお茶を飲みにこれる場づくりからコミュニティを作っていくことや、講演会や体操教室といった場をつくってそこに来た人に声をかけること、地域の集まりに顔を出していく、というアイデアも出ました。

 

⑦ 成果物

実施に向けてボランティアメンバーや空きスペースを募集するためのチラシを制作しました。

 

 

ナビゲーター・アドバイザーからのコメント

広石さん:最初は美津島さんご自身がケアマネジャーというサービスを提供する立場なので「通所・訪問サービスが利用制限された」と捉えられたかもしれませんが、地域の力があれば色々できるのではないか、と発想を転換されてました。コロナ再開を楽しみにチラシ作ったり、コロナのおかげで元気な高齢者を探す発想になったり、視点や発想を少しずつ転換された点が印象的でしたし、多くの専門職の方に共有できたらいいなと思いました。

 

宝楽さん:フォーマルな専門職の人がインフォーマルな拠点をつくるプロセスはいろんなところでチャレンジされています。それが見える化されたのは可能性があると思いながら聞いていました。チラシを作るプロセスで、自分たちだからできることとプロだからできることを整理されていました。自分たちでやり切るのでなく一つひとつ地域の声を集めながら向き合っていくのがいいと思います。フォーマルな経験があるからこそ、インフォーマルの場で発揮できることがあると思うんです。

大交流会初日のトークセッション1で事例発表された「咲っく南花台」の例も、最初から生活支援の全てを始めたではなく、買い物のお手伝いという小さな一歩からはじまったもの。一人ひとりの声に真摯に向き合った結果、形になったものです。

 

広石さん:視点の転換についてもう一歩踏み込むと、コロナでサロン活動ができなくなったとき「サロンができない」という発想でなくて、町の人同士で電話をかけあうことや一緒に距離をあけて散歩をしてみるとか、「できることってないのかな?」と住民を信じてできることを捉えなおせると、もう一つジャンプできますね。

 

【多世代交流の場 『サードプレイス』】池田 香奈さん

↑ 画像をクリックすると発表資料を確認できます

 

① 実施プランの背景・課題

作業療法士として20年ほど活動しています。5年目くらいから多世代で集まれる場所をつくりたいと思っていました。

人は、「強み」が活かせる場があればもっと輝けるはずだ。という想いと、自分が子育て中にお年寄りから何気ない一言に元気をもらった経験から、作業療法士の視点で人の強みやその人らしさを引き出すことで心地よい空間を作れるのではないかと考えました。

 

② やってみようと思ったこと・着眼点

地域課題として、核家族化、近所づきあいの希薄化による多世代交流の減少、「高齢者」「子ども」「障がい者」というカテゴリー化された集いの場しかないという現状から、居場所づくりを検討しました。

最初は作業療法士の視点で「一人ひとりの強みを引き出してあげる」という考え方でしたが、「それぞれが主体的に活動するからこそ強みが発揮される」という視点の転換がありました。

 

③ 事例調査・文献調査

成功事例のリサーチ、見学をしました。

 

④ 現場見学・トライアル

和泉府中の「がじゅまる整体」は、オーナーが知り合いで利用できることになり、第1回の多世代交流の場を実施することになりました。それに向けて地域包括支援センターへの聞き取りや、助成金申請を行いました。

 

⑤ 実践プラン

12月26日に多世代交流の場、第1回「サードプレイス」開催!参加者は知り合い5名と、自分の子ども3名でした。

 

⑥ 実施計画の策定・試行/活動のこれから

多世代交流の場では当日、特にやることをきめておらず、参加者からは「白紙を渡され自由に絵を書いてくださいと言われているような感覚。何をしたらいいのかわからない」という感想をもらいました。自分も参加者の手持無沙汰感を感じてなんとかしないと、とソワソワした気持ちだったので。この結果をうけてチームでミーティングをしたところ、メンバーからは「白紙の紙に一緒に楽しく絵を描いていこう」と言われ、いきなり目標達成でなく、まずは「参加してくれる方をもっと知りたい!」ということになりました。

第2回の多世代交流の場では、自己紹介や価値観を知るカードゲームのワークショップを取り入れ、価値観につながったエピソードを発表してもらうことに。新たな一面の気づきがありました。

 

⑦ 成果物

期間中に2回開催でき、生みの苦しみと実践の難しさを感じました。今後は2か月に1回は定期開催したいです。コーヒーお菓子を楽しみながら、やってみたいことや始めたいことなどを語り合う場になればいいなと思います。

 

ナビゲーター・アドバイザーからのコメント

広石さん:作業療法士という専門職として「強みを引き出そう」の視点から、「住民の力を信じて主体的な場をつくろう」に変化されたことは気づきになりますね。
1回目の交流の場で「好きにやって!自由にしよう」にして居心地が悪くなったのは象徴的な出来事なんですよね。住民主体って丸投げすることではないんです。2回目にカードゲームを入れてみたらコミュニケーションがうまくいった。サービスを提供するわけでもなくほっとくわけでもなく、みなさんが動き出せるようなきっかけは何なのかを模索されて、発見をされていることを興味深く聞いていました。

 

宝楽さん:1回目に実施してみて「何をしたらいいかわからへん」となったのは逆に言うと、なんでも始められるというチャンスと捉えることもできます。すべてを手放せるチャンスであり気づきですし、そこにどう向き合うかがポイントだと思います。

さすがだと思ったのは、スモールステップを大事に一つひとつやっていこうとされたこと。僕自身が居場所づくりで大事にしているのは、3人ぐらいの小さいコミュニティが10あれば30人。コロナの状況の中でもそれらを積み重ねていくことが大事です。

 

大阪ええまちアカデミー についてふりかえり

サービスグラント嵯峨:今回参加した5チームはそれぞれ団体名を作ったことがまず素晴らしいと思いました。チラシやFacebook、LINEなどなんらかの媒体で発信しはじめていて、半年前にはなかったものが生まれました。

大交流会初日のトークセッション1での「咲っく南花台」の事例で言われたことが印象的だったのですが、「数人の気が合う人がいればやってみよう」「朝令暮改あたりまえ」という話とも重なるものがあると感じました。

 

広石さん:東京での活動と比べると大阪の方は動き出すと早くていいところだなと思いました。思ったことがあったらまず動いてみてほしい。でも1人では難しいので、ちょっと働きかけてみて3人ぐらい共感を得られたら動き始めるというプロセスがあちこち広がっていけばいいなと思いますし、大阪ええまちアカデミーの取組がその一歩になればいいですよね。

 

宝楽さん:私が地域の先輩からも学んで大事にしていることは、いろんな取組のもともとは「あの人のことをほっとけない」という1人の人から生まれてきているということ。なんとかしたいという思いは尊いですし、それにチャレンジしたり応援しあえる社会って素敵だなって感じています。活動に取り組む時は、それぞれ活動のペースやプロセスは違いますし隣の人と比べずに、生みの苦しみだけでなく「楽しみ」にもフォーカスしていってほしいと思います。

 

広石さん:「生みの楽しみ」にするって大事ですよね。地域活動では70点ぐらいできていても「まだまだできていない」と言う声をよく聞きます。地域活動って30点でよくやっている、35、40点で「私たちめちゃグレート」と思ってほしい。山登りのように考えて頂上だけを目指してひたすら登るより、途中でお茶を飲んだり風景をみたり、楽しみながら「私たち、ここまで来たよね」というノリで進むことが広がってほしいですね。

 

宝楽さん:行政の提供する制度的な事業には正しさを求められるけど、そこで補いきれないから市民の力に注目が集まっていると思うんです。制度化されていないのはまだ答えがないことだから、一歩踏み出したことが大正解なんです。登り方のルート変えてみたり、試してみたり、トライアンドエラーが求められると感じています。それには、原点となった「ほっとけない」という気持ちに向き合うということが大事。「私がやりたかったことってなんやったっけ?」って振り返る時間が、ぶれないポイントです。

 

広石さん:メンバーで絵を共有して進んでも、だんだん価値観の違いがでてくることがあります。対立するのは相互理解の始まりでありプロセスの一つなんです。対立したことに対して一度話してみようというところから分かり合えるかもしれないし、結果として別の活動になるかもしれないです。あまり話し合ってないと分かり合えないままバラバラになります。定期的に振り返りをして話し合うことがとても大事ですね。

 

宝楽さん:本当にその通りだと思います。疑問を持ったら問いに変えるのはとても大事ですが、会議室で悩むばかりなくまずやってみてほしいですね。やってみてから対話することが大事です。閉じないで動いでいただきたいです。

 

嵯峨:第二期も計画中です!やってみたいな、と思われた方はぜひご参加いただければと思います。まず今日のメンバーに連絡とってみて聞いてみるのも参考になると思います!

やってみたからこその「生みの楽しみ」を忘れない。地域活動を山登りのように楽しむこと。「ほっとけない」と思った気持ちの原点を忘れないこと。振り返りや対話をして活動への理解を共有していくこと。本当に色々な話が出てきました。

大阪ええまちアカデミー実践編に参加されたみなさまのこれからの活動を応援したいと思います。

そして、実践編参加者をサポートしてくださったナビゲーターの広石さん、アドバイザーの宝楽さん、チューターの遠座さん・金山さん、ありがとうございました!

 

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